教員を対象とした高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する勉強会と原子力発電所見学会・意見交換会(2018.12.26_27)

県内の学校教員(12名)を対象に,高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する勉強会と,浜岡原子力発電所の見学会を行いました。また,中部・東海地域でエネルギー教育に取り組んでおられる先生方との意見交換会も実施しました。
スケジュールは次のとおりでした。
見学会:2018年12月26日(水)13:00〜16:00
見学先:浜岡原子力発電所見学(原子力館見学,防波壁,中央制御室,原子炉,安全性向上対策工事現場等)
意見交換会:2018年12月26日(水)16:00〜17:00
場所:浜岡原子力館会議室
内容:地域におけるエネルギー教育(原子力・高レベル放射性廃棄物,放射線教育を含む)に関する情報交換
勉強会:2018年12月27日(木)9:00~11:00
場所:静岡市内会議室
テーマ:「現代科学技術社会の光と影 ・・・そして高レベル放射性廃棄物の処分問題・・・」 伊藤 泰男氏(元東京大学原子力研究総合センター・教授)

見学会
災害発生時に原子炉を安全に保つための様々な設備や,運転訓練センターでの訓練風景を見学し,発電所の再稼働に対する意気込みを感じることができました。特に,震災後,新たに建設された防波壁のスケールには圧倒されました。これまで,原子力発電所はテレビや新聞等から得る漠然としたイメージでしたが,今回,発電所の構内を実際に歩き,そこで働く方の生の声を聞き,厳重な警備を肌で感じることで,より実感を伴った授業を展開できると思われます。

意見交換会
中部・東海のエネルギー教育に取り組んでいる教育関係者と,原子力発電や高レベル放射性廃棄物の地層処分,放射線教育について,互いの地域の事情や,教育実践例について意見交換しました。原子力発電所が立地する地域の学校における授業実践例は参考になる取り組みでした。

勉強会
元東京大学原子力研究総合センター教授の伊藤泰男先生を講師に招き,「現代科学技術社会の光と影 ・・・そして高レベル放射性廃棄物の処分問題・・・ 」についてご講演いただきました。科学技術と社会がどのように関わり合ってきたのか,原子力を含む様々な科学技術について,ご紹介いただきました。科学技術はベネフィットだけではなく,そのリスクも含めて捉える必要があり,科学技術を授業等で扱う際には留意しなければならないことを痛感しました。地層処分についても,事業概要からその技術的な側面や世界における現状について説明いただき,国内でどのように合意形成を進めていくのか,国や事業者だけでなく,教育現場を含む国民全体が真剣に考えなければならないと痛感しました。

今回の研修で得られた知見は,授業をはじめとする何かしらの形で学校現場に還元される予定です。今回,貴重な意見交換会を実現していただいた,中部・東海エネルギー教育地域会議の皆さまには大変お世話になりました。他地域の教育関係者と意見交換することで,授業で扱うことが難しい地層処分や原子力をテーマにした授業について,貴重な情報を得ることができました。今回のような研修会を体験することで,教員自身の知識はもちろんですが,原子力や高レベル放射性廃棄物の地層処分について,より充実した授業展開が可能になると思われます。是非,今後もこのような機会を設けたいと思います。